当院ではマッサージと鍼(場合によっては超音波療法など)を併用して治療を行いますが、鍼がなぜ身体に対して効果的なのか、またそのメカニズムを知らない方がほとんどだと思います。
鍼によって改善できる身近な症状としては、
・腰痛 ぎっくり腰
・関節痛 リウマチ
・不眠症
・目の疲れ
・筋肉痛
・肩こり 五十肩
・体のだるさ、倦怠感
などと様々ですが、なぜ髪の毛よりも細い鍼(太さ0.18~0.20mm程度)による刺激で効果を出せるのでしょうか。
鍼を打ったときにおこる変化として主に
①血液の流れがよくなる
②鎮痛作用
③自律神経の調整
④免疫力の向上
などが挙げられます。
普段血液は「酸素」と体を動かすためのエネルギーを全体に送り届ける役割を担っているのですが、筋肉などの組織への血液の循環が絶たれると、そこの細胞は死んでしまいます。

すると筋肉はどんどん硬くなり、本来の使い方ができなくなってしまいます。
そこで脳は異常を察知し、危険信号を「痛み」や「違和感」として身体にサインを出すのです。

そのため①の作用はとても大事で、鍼刺激は血管拡張の効果もあるため、血液の流れが良くなり、循環を改善することで身体を本来の状態に戻す働きが生じるのです。
そして、普段から体のメンテナンスや「運動」を行うことも大切で、身体を適切な状態に保つことが、怪我や慢性症状の予防にも繋がります。
これらの作用によって身体全体のバランスを整えることで、本来皆さんが持っている自然治癒力を引き出し、組織が元の状態に戻そうとする働きが活性化されることで効果が現れます。